ああ、こばぴ。確かに俺が悪かったことは認めよう。切れるのは相手の方にすごく失礼だった。
しかし。
なあ、こばぴ。「二手打ち」ってのは既に碁じゃないんではなかろうか。一緒に大会に参加してたへぼつんが、ペアがアタリを理解してくれなかった件で「あたりがわかるのは何級?」って言ってたけど、「囲碁は一手ずつ打つ」というルールを無視して行うのは、何級とかそういう話以前のようにも思うんだ。
序盤のこばぴ。この日、既に「一間飛びに悪手なし」の格言に逆らって、悪手となる一間飛びを二度、披露していた(チャレンジングな女だぜ)。そしてこの局でも、両覗き一発でしびれまくる曲がり飛び。相手の女性の機敏な両覗きで参った。
「こばぴ、あの両覗きにどう対処するつもりだったんだ?」局碁に聞けば「M田さんがなんとかすると思ってたから考えてなかった」と…。
ここで既に碁は投了モードだったんだけど(なんせ30目だか40目だかの損を食らった)、すべてが理想的に働くなら勝負にならないことはない。長考に次ぐ長考で、なんとか局面を打開。勝ちを意識して手堅くなりすぎた相手の隙もついて、なんとか勝ち碁モード。
しか~し、時間がない。
局面は小ヨセ。相手に変なところを手にされなければ勝ち。とにかくほぼノータイムで連打すれば逃げ切り。「打つ前に碁笥に手を置いてはいけないよ」と常日頃言っているにもかかわらず、相手の手番中から石を手に持ち「俺たちには時間がない」のサイン。
そして相手の着手。ノータイムでウケて時計を押した。時計を押して盤面を見直すと…
なんとこばぴが別のところに着手してる。
こばぴ、局後に曰く。「だって、M田さんの次は私の番だから」。
こばぴの置いた石を見て、この一局のフラッシュバックが駆けめぐった。そしてこばぴの運命の一着に追いついたとき、ぼくの頭は白くなってしまった。
「負けました」。言って立ち上がって、手が動いた。碁笥をひっくり返しそうになったんだけど、それを抑制する理性がかろうじて残っていたらしい。でも残っていた理性はそれが限界で、持っていた扇子を床に叩き付けていた(;_;)。
うう。ごめんなさい>相手の方。だけどこばぴぃ、2手打ち反則負けってのは勘弁してくれよぉ。俺だって頑張ったんだよぉ。午前から希有な一間跳びを見せられても、なんとか心のバランスを維持しようと心がけてたんだよぉ。数十目の損にもちゃんと対応して、ちょっとは上手らしくなれたかなと誇らしく感じてるところもあったんだよぉ。
「M田さんの次は私」。
君の考えは正しいんだけど、「碁には相手がいるんじゃよ」。俺が打って、そして相手が打って、そしてその次が「わたし」だったんだよ、こばぴ(涙)。
がらがらと。「俺を支えてくれた俺の碁」が、崩れ落ちていってしまったことも理解してくれ(笑)>こばぴ。
失礼な態度を相手の方と周囲の方に向けては反省しつつ、でもまあ面白い大会ではありました。