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棋譜並べ入門 アーカイブ

2007年07月26日

弱~い碁好きの棋譜並べ ~ スピード?

先ほど「弱~い碁好きの棋譜並べ」という記事を書きました。ちょっと書きたい内容がたくさん出てきてしまったんだけど、それはちょっとペンディング。

ところで、今回この話が出てきた発端は碁ワールドかと思うんですよね。

how much time do you use to follow igo game record ?

昔からあったかどうか失念したのですが、今、「碁ワールド」には「何分で並べられますか?」のページがあります。

あるいはこれまでにコメント頂いた方は既に認識していらっしゃるのかもしれないんですが、「早く並べろ」は「覚えろ」と同義だと思うと良いのではないでしょうか。「棋譜並べ」という言葉を「棋譜覚え」に定義し直してしまう。

ウワテの方々は、棋譜を「並べること」と「覚えること」がほぼ同義なので、敢えて「覚えろ」の言葉を使ってないんだと思うんですよ。だから「そんな専門家の常識は通用しねえぜ」(by さくらぎはなみち)な、純粋な(いや、まあ正直に言えば「馬鹿な」)私は延々と「いかに素早く番号を発見して、対応する場所に石を置くか」ということを「棋譜並べのスピード」なのだと定義してた。

それはね。むしろ大変なんですよ。視線をあちこちに飛ばさなくちゃいけないし、そもそも数字を探してそれを盤面に投影するのが何の勉強になるのかと疑問を持ってしまう。

「ちゃうちゃうちゃう」(by かもんたつお)。

棋譜並べの速度を問われるときに、問われているのは「番号探し能力」と「再現能力」ではないのだとまず認識する。「何分かかりますか?」の質問を「どれだけ覚えましたか?」の意味だと再定義する。

「何を当たり前のことを言うとるんや?」と思われます? それならば私の「メソッド」は参考にならないと思う。私は意識の中でこの「再定義」を完了したとき、飛躍的に棋譜並べ能力(?)が向上したし、棋譜並べから得られる内容も大いに増加したと思っているのです。

最初に「覚えてしまえばいいじゃない」と言うと「並べるのに時間がかかるなら、覚えてしまえばいいじゃない?」(by まり~・あんとわねっと)のように「非常識」と取られるかもしれない。「んなもん、でけるかいっ。ふざけんな」と思われてしまうかもしれない。

でも実際にね。150手完くらいの棋譜なら、囲碁を始めて2ヶ月くらいの初心者でも覚えられるんですよ(その効果は云々しないことにして)。そういう例をたくさん見てる。しばしば「馬鹿の代表」として登場願ってるこばぴですら覚えられる。

「え? それなら俺にできないわけがない」と思いますよね。そう。できないわけがないんです。できないのは単にやってないからなんです。そりゃ最初の1局はえらく苦労するかもしれません。3局目くらいまで苦労するかな。でもだんだんとらくに覚えられるようになるんですよ。これほんと。

まずともかくは。「棋譜並べ=棋譜覚え」という再定義をしてみてください。それだけでずいぶん変化があると思うんです。

尚、定義を変更した際に、より効果的な記憶方法というのはもちろんあると思うのです。まあこれについては人それぞれなんでしょうけどね。でもそれはまた別の話(by 、、、なんだっけ…)にしたいと思います。

2007年07月27日

棋譜「覚え」の実際

せっかくですから、もうちょっとだけ棋譜「覚え」の話題を引きずります。下の画像は私が棋譜を覚えようとしている途中。画像はクリックすると拡大するんじゃないかな。

棋譜を覚えている最中

私の棋譜覚えの流れ。

  1. MultiGo に棋譜を入力あるいはどこかから入手してきて MultiGo で開く
  2. 一通り最後まで棋譜を見てみる
  3. 気になる着手などがあるので、その点について考える
  4. 考えてわからない部分についてはメモ欄に「わからないので先生に質問」などとメモしておく
  5. 上の作業の後、100 手前後の一段落するところを探して、そこまでを覚える
    (記憶するには MultiGo の Tutor モードを利用)
  6. 一段落部分まで覚えれば、次に最後まで覚える
  7. 記憶を深化させるために、可能な限り多くの動きに注釈を付ける
    (注釈を付ける際には Kombilo の着手データなどを十分に参考にする)
  8. 完全に記憶して、それでもわからない着手があれば、出会う先生に強引に尋ねる

こんな感じ。たぶん「一段落」を探したりするところが、囲碁語を遣う人や、ウワテの人と違うところじゃないかと思います。また、私の初期段階は「記憶のための記憶」です。ウワテの人は最初から「囲碁を理解するため」に並べるんだと思います。私は「全部の着手を覚えて」、しかるのちに「囲碁の理解」がやってきます。

一般に「棋譜並べ」を勧めるウワテの人たちは、最初から「囲碁の理解のための棋譜並べ」ができる人だと思うのです。そしてそういう人の言うことを聞いて棋譜並べを始めると、ウワテの方がおっしゃるような「効果」を感じることができない。だから棋譜並べをやめてしまったり、疑いの目を持ってしまう。

自信を持ちましょう。私たちには「最初から理解のために棋譜を並べることなどできない」のです(笑)。そもそも「囲碁語」を解さないのだから、そういう違いがあることは自明として受け入れましょう。でも手順を替えれば私たちも「棋譜並べ」から多くの成果を得ることができる。

「棋譜並べは碁盤でするものだと聞きましたが」と思うかもしれない。些事です。

  • PC の前にいることが多い
  • 自分で並べる前から碁の流れを追うことができる
  • 碁盤で並べると、50手勧めてから間違いに気付いたときショックが大きい
  • PC で並べていれば、「手順表示モード」にして「カンニング」ができる(笑)
  • 準備/後片付けがいらない(苦笑)
  • 覚えられない譜でも、疑問部分までの図を印刷していけば先生に質問できる

そんな事情があって私は PC による棋譜覚えを実行しています。最近「碁盤に並べても意外に覚えられる」ということに気付きました。でも私にとっては、PCによる棋譜並べの方がラクチンです。

また、公平のために(?)私がすごく恵まれている点も書いておきます。

  • 週に何度も「先生」に会って、強引でもなんでもとにかく質問することができる
  • メールで問い合わせれば親切に応対して頂ける先輩方がいる
  • Kombilo を使っている
  • 覚えた私の感想入り棋譜を送ると、そこでの「気付き」を共有して楽しんでくれる後輩がいる
  • ブログにコメントくださって、私の「気付き体験」を増加/強化させて下さる方がいらっしゃる(^^)

碁を楽しむ「環境」に、本当に恵まれている私だとは思います。「強くなる」ことはプライオリティの高い目的ではないんですが、そういう「環境」への感謝を込めて、もうちょっと強くなりたいものだと考えているのです^^。

2007年08月18日

棋譜並べ:矢代久美子-池田彩子

いや~、最近頭の状態にかかわらず海外サーバーで打っていて、またちょっと悪い癖(天元ジマリとか…)が出てるんですが、面白いように負けます(笑)。

ま、負けるのは弱いから負けるんだけど、大和証券杯のこともあり「困ったもんやな」と考え中。天元ジマリなんかにしても「ふざけている」わけじゃなく、その時その時では結構まじめなはずなんですけどね…。

それはともかく。

先日また「どうやって棋譜並べをしてますか」ということを尋ねられました。な、わけで「碁ワールド」に出ていた矢代久美子五段と池田彩子五段の棋譜を、「並べつつ何を考えているのか」を意識しながら並べてみました。

  1. 大竹先生の解説記事を読む
    この大竹先生の記事はほぼ1つだけにポイントを絞っているので、そのポイント解説は納得するまで読みます
  2. 初手から百手目(第一譜)を MultiGo 上に並べてみる
  3. 並べる上での「まとまり」を考えてみる
    今回は黒 69 までを一区切りとしました。そこから一応「争い」の形になります。
  4. 69手までを覚えようと、MultiGo の Tutor Mode で並べます
    今回は百手までを並べた時点で 69 手目まではほぼ覚えていました。
  5. 終局図(189手)までを MultiGo 上に追加して並べていきます
    いつもそうかはわからないんですが、今回は 69 手以降の「意味」は、並べ終わるまであまり考えませんでした
  6. 69手までは覚えていますから、そこまでを Tutor Mode を利用しつつ並べ、今度はそこから手の意味を考えながら画面上で石の動きを眺めます
  7. 白108と黒109を見ると、ここで碁がわかりやすく終わっているように見えました。よってこの動きに付随する白 122 までを覚えました
    69手目までを覚えるのに、並べる時間を含めて5分くらい? そして 122 までを覚えるのに 15 分くらいかな? 時間を意識するのを忘れていたので不正確です。
  8. 白122までを何度か並べて、記憶していることを確認します
  9. あとは黒123からを数回眺めつつ「ここかな?」と「アテモノ」のように考えながら終了。何度か眺めるうちに覚えてしまっています
    ここまでトータルで何分だったかをチェックしておけば良かったのですが、失念しました。

と、今回は自分で棋譜を入力するケースでした。終わってから「たまに10分で総譜を覚えることもあるのに今回は時間がかかったなあ」と。それは私、多くの場合は棋譜を「とってきて」から覚えるからでした^^。自分で棋譜を入力していては、入力するだけで10分なんて経ってしまいます(笑)。

ところで大竹先生の対局者紹介。

池田彩子五段は個性豊かな碁で、自分なりの碁を打っています

いや、池田彩子五段の「個性豊か」さはあちこちで言われてることだけど、こういう紹介ってどうなんでしょうね^^。「自分なりの」って、まあこういう場に書くんだから褒め言葉のつもりも(少なくとも多少は)あるんだろうけど、読者からすると若干違和感があったりします。

本譜に関して、109 手目くらいで終わってはいねえだろ、という方いらっしゃいましたら、できれば解説付きでコメント頂けるととっても喜びます^^。尚、コメント頂く場合「公開するな」とご指示頂ければ公開しないようにしていますので、気になる方はおっしゃって下さい。ただその場合はメールアドレスを教えて頂かないと、お礼のメールも書けませんm(..)m。

また「てめえの棋譜並べはなんか違うっ!」ってのもあったら教えてください。自分では結構「効率よく」棋譜並べしているつもりなんですが、もっと棋譜並べから勉強できるようになるなら、それはすごい喜びです(^^)。

棋譜並べタイムトライアルやってみました。

棋譜並べタイムトライアル棋譜並べタイムトライアルってのを初めてやってみました。

初めてのトライアルに 294 手の作り碁で、かつこれまで並べたことのない二人の棋譜ってのはどうかと思ったんだけど、今月号の碁ワールドに載っていたのでしょうがない^^。尚、普段は並べた棋譜は絶対覚えるようにするんですが、今回の譜、かなりそそらなかったので100手までの記憶で勘弁してください。

# 尚、譜は100手目までとそれ以降に分割されています。

で、左の譜は向井芳織初段と吉田美香八段。女流プロ最強戦1回戦の譜。

まず、100手を MultiGo 上に並べるのに5分30秒かかりました…。これは結構ショックです。前にも書いたように、150手くらいの譜ですが、場合によっては覚えるのに5分しかかからないこともある。今回は覚えるんじゃなく、紙面を MultiGo に移すだけで5分30秒…

さらに今回は、100手まで覚えるというのではなく、294手まで一気に並べました。

で、途中コウもあったりするのと、紙の譜を並べ慣れていないということで許して欲しいんだけど、全部 MultiGo 上に再現するのに 41 分かかりました…。途中間違いがあるのを発見して戻ったりしたからなあ(涙)。

まあ碁ワールドに書いてある基準だと「初段90分以内」ってことだから、まあ一応許容範囲? さらに私、初めて総譜を並べたときは3時間以上かかったから、まあそれなりに進化はしているということで…。

で、全部並べ終えた時点で、ちょっと個人的モチベーションの問題もあり、100手まで限定の記憶に取りかかります。

結論からいくと、100手までを覚えるのに6分かかりました。普段の私はどこかで入手した棋譜の暗記から入りますから、普通はここから「棋譜並べ」が始まることになるんですけどね。今回は紙から移したから最初に 41 分も「損」してる…

で、次に覚えたと判断した時点で、100 手を並べる時間を計測しました。1回目は2分10秒、2回目が2分ちょうどという感じでした。

えと、これが「棋譜並べが好き」を公言していて、「結構棋譜を覚えているんだね」と先生方に言われるヘボの棋譜並べ時間です。「棋譜並べを初めてみよう!」と思ってる方の、何かのご参考になれば幸いです。

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