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ワリウチはねえよと、ぼくは思う。

なぜワリウチするの?図はプロの実戦。

右辺中国流だねえ。んで下辺小林流。黒が今受けた手は「単独」の中国流で定石とされる手。で、下辺中国流の中でもこう受けて良いもんかどうか。「良いかどうか打ってみれば良いじゃん」と人は言うけれど、私はそこまで自分を信頼できない。プロがどう考えるのかを知らなくちゃ、図のように受けて良くなっても悪くなってもそれは「時の運」に思えてしまう。

んだから宮崎先生に尋ねて見た。「先生、こういうケースでも図のウケで良いのか。すなわち単独のときの定石を、周囲の状況が違うのに打って良いのかどうか」。

「図のウケがより効果的になっている意味がありますね」と宮崎先生。そうか。なるほど。プロも言うならそうなんだ。確かに「より効果的」には説得力がある。

で、まあその辺はわりと「おかず」。

今日、教室で取り上げたのは生徒の実戦で、ここまでは掲載図と一緒。ただ後に黒Aと打つんですね。私にはこの黒Aが気持ち悪くてしょうがない。

すなわち白は左上オオゲイマジマリ兼ツメの手を打ちます。そして黒は二間に開きます。すると白は左下隅一間にトビサガリ増す。

黒は「二間だから大丈夫かな」という手を左辺で打った「だけ」。一方の白は「打ちたかったところをみんな打たせて貰った」。こういう進行は私レベルにとって気持ち悪くてしょうがない。

「先生。ワリウチが気持ち悪くてたまらない。そういう手はあるのか?」と問うてみた。

「う~ん、私はBですが…」と宮崎先生。そーだよ。そりゃそーだよ。ぼくにはBの一手に見える(あくまで当社比だから、強い人が「じゃあ俺が黒でワリウチでおめーは勝てるのかよ」なんてツッコミは取り敢えず無視です^^)。

「Bだよね。じゃあなぜBと言わないか」とさらに突っ込む私。「ワリウツ人は挟まれることを心配しているのではないでしょうか」。

む。

そういえば、矢代先生も同じようなことを言っていたな。「あなたは挟まれたら付けてという定石を想定しているんでしょうけれど、その定石に自信がなければどうしますか?」。

むむ。

確かにまあそれはある。オオゲイマにかかって挟んでくるって場合、相手が「それなりに」強いことが想定される。そういう相手に対して、三々に付ける定石を自信を持って打てるかどうか。

# ちなみに昔、ある事情があってどこかから私を「やっつけに」きた人がいたんですが、
# その方はここで定石を間違えてました^^。懐かしい思い出です。

「この隅の変化定石は結構長いですからね」と宮崎先生。級位者にとって見れば「長い」定石とは即ち「途中でどう変化するかわけがわからない」ことを意味します。そしてそれが怖ければ確かにここでカカリは打てないかもしれない。「ワリウチなら安心ですから」と宮崎先生。

深く納得しました。ただ、まあ突っ込むならワリウチって「先に損」をしているとは思うんですよ。白にシマリを打たれ、そして「打つタイミング」を見計らっている左下隅のトビサガリを「調子」で打たせることになる。あとの打ち方云々よりそういう「損」が気持ち悪い。

もちろん。右下一段落の後黒Aと打ってそれで碁が負けになるわけはない。ただそういう手が少なく、Bとカカル手が一般的ならばそのBの手を覚えたい。Bからの定石が難しくても、このカタチが「よくあるカタチ」と思うなら定石+その変化を覚える努力をしたい。加えてなぜBで、小ゲイマじゃないのかとかいろいろ勉強していきたい。

そういうのが「碁が打てるようになっていく」過程だと思っている(思いこんでいる)んですよね。こういうところで「損」をすると「頑張る」ことによってしか形勢が逆転できなくなる。碁はそもそも「何もしないことが理想」と思っている私は、こういうところを「損をせずに打てるようになる」ことがスタート地点と思ってる。

実は今日。友人のT君がAのワリウチを打ちました。T君が大ゲイマガカリの定石を知っているわけがないと思った宮崎先生はそこをスルーしようとしました。それで僭越ながらツッコミを入れて、宮崎先生の「ぼくは打ちませんが…」の言質を取ったんですよね^^。

T君はきっと。来週までには隅のオオゲイマがかり定石を覚えてきてくれるはずと思います(^^)。「ネジリによる事故」を期待しない碁打ちになろうと思えば、まず覚えるべきことをしっかり覚える。私はそういう碁打ちになりたいと、思っているのでした。

# 今のところプロの実戦でワリウチを見かけないんだけど、そのうち
# 「チャレンジャー山下」がワリウチで打つ番碁を見せてくれるかもし
# れないという「恐怖」はあります(笑)。

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