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2007年04月 アーカイブ

2007年04月01日

大和証券杯決勝大盤解説会

a premium for 2nd daiwa securities cup (igo tournament)第2回大和証券杯決勝の大盤解説会に行ってきました。左は入場時の抽選でゲットした扇子。大和証券側の意向で空くじなしだったそうで、お得気分(^^)。お金ができたらお付き合いするね^^>大和証券。

決勝の結果は、皆さん既にご存じのように王銘エン九段がこの日の一局目も勝って二連勝で優勝。局後の検討に出てこられた依田九段(準優勝)も「この碁は銘エンさんの名局でしょう」と。冗談めかしつつ「ぼくが思っていたよりも王銘エン九段は強かった」と^^。

王銘エン九段は「ネット対局だと気兼ねなくぼやけるので、それが良いのかな」。知らなかったんだけど、相当にボヤキで有名な先生らしいですね^^。

それで気付いたんだけど、自分でもネット碁を打っているとなんだかんだとボヤキを入れているなあ^^。「なんだそれ」とか「それ、やばいじゃん」とか。相手の緩着を見ると時に立ち上がって踊ってみたり^^。

ま、私の場合はそのぼやきが往々にして集中力を散漫にする原因になったりしているので、「ボヤキが入れられるので打ちやすい」なんてことにはなってないんですけどね^^。

大盤解説会の後は、某同好会の集まりに参加させて頂きました。オーチンハラショーなゲストもいらしたんですが、それはその同好会の方がどこかに書かれるのでしょう。相当大騒ぎさせて頂いたんで、内容紹介はその同好会の方におまかせ。ども、ありがとうごうざいました>件の同好会の方々。

碁を見て飲んで喰って。それでもかなりはやい帰宅ではありました(^^)。

2007年04月03日

やっぱ令文さんは知っていた。

「王銘エンさんに投票してた人、少なかったよね」「ええ、ちょっと少なかったですね」「ちょっと? だいぶだろ~」とは大和証券杯大盤解説、片岡聡九段と中島美絵子初段の会話。

「片岡さん、そんなこと言ってたよ」と言えば「そこまでダメ詰めますか。でもファンとしてはそういうのも面白かったんでしょ?」ってのは私と令文先生の会話^^。

昨日から教室は新クールが始まりました。九路の人(新たに始めた人)も何人かいらしてたな~。

で、これまで何人かに尋ねて「見てません」とあしらわれた春蘭杯決勝第二局。ややびびりながら「春蘭杯の第二局さあ」と、(一応)問うてみた私。

「あ~あれ。並べてはいませんがネット対局場で見ましたよ」と孔令文六段。お~、さすが「六段」じゃん。そういえば「金稼いで六段になるようなときはちゃんと言ってくれなくちゃなあ」「それはちょっとなんか言葉が悪いような気がしますが…」なんて会話もあったっけ。

「コウからまずかったの。その前がまずかったの」と問えば「なんか構想からして失敗してたんじゃないですかね。画面からやる気のなさが伝わってきました」と^^。

ちょっとすっきりした。どもありがとございました>孔令文六段(^^)。

2007年04月04日

古碁の布石は真似するな?!

さて、昨日の火曜教室は道策の碁でした。

先日の記事で書いた左辺のオシとノビキリは、やはり疑問だったみたい。私も数えなかったし、教室でも数えなかったんだけど、そもそも上辺中央のコウは辛抱するしかなかったのかなあと。

で、面白かったこと。「布石は研究の進んだ現代の方が良いです」という矢代女流本因坊の言葉。私などは「かっこから入る」奴なので(苦笑)、つい覚えると「お~、今度道策の布石試しちゃうかなっ!」なんて思うんだけど、それは駄目だと(笑)。それにしちゃあ道悦の中盤以降の手に疑問を感じてしまう碁ではあったんだけど…。

来週は「俺、まじめに打っちゃうよ!」と言ったと、「席亭の囲碁日記」にも記載のある道知。。。

と、配布されたプリントには書いてありますが、どうも道策と熊谷本碩の碁のようです。

こんな時代に、棋譜を手入力で用意してくださっているようですが、たまに石の配置がずれていたりすることもあります。今回はどういう間違いで「人が変わってしまった」んでしょうね。

「棋譜」に関しては種々の議論がありますが、総本山たる日本棋院も歴史の産み出した「資産」を扱うのが難しいのでしょうか^^。

2007年04月06日

十段戦第三局右上の布石

十段戦第三局。

最近、夜はなんか適当なアカウントでネット碁を打つことが多いんですが、どうも風邪を引いたみたい^^。なので対局を諦めて第三局の棋譜を覚えました。

左に掲載しているのは24手まで。

この定石。とても恥ずかしく感じているんですが、私、知らなかったのです。白16の継ぎは無理としたものかと思ってた。

最近たまに置碁なんかでは「模様碁」なんかも試すけど、基本的に地が好きな私。実戦の定石はなんか白がよく見えてしまうな…。

なんだか日本棋院のネット対局場でも、実戦の定石を中心に変化図なんかが示されていたんですよね。で、Kombilo で検索しても確かにこの定石もあるみたい。

まあ本局実戦のように、上辺に手が残らないわけでもないみたいで、白が良いというものでもないみたい。ただ、今の私はこう打たれると黒を持って手もなく負けるでしょう…<まあ三連星を打ちませんが…。

今週末にでも、ちょっと今日の定石を勉強してみようと思います。

2007年04月08日

碁打ちのダサイ・ダサクナイ

まずリアル碁の話から。

私、強いのにあまり囲碁界のことを知らない人って、めちゃ格好良いと思うんですよね^^。七段くらいの人が「覚先生って鳳凰杯優勝したことあんの?」とか聞いてると「ありますよっ!」と即答しつつ、「ああ、この人、超強いのにあまり碁界のことは知らないんだなあ」と「格好良く」思っちゃう。

逆はもちろん私のような立場。弱い癖にいろんなこと知ってて、かつ棋士にも結構顔見知りがいて…。なんか格好悪いの権化っぽい。まあだから自分なりには頑張ってるつもりなんですけどね^^。

そういえばとあるプロ棋士。「碁笥ってなんだっけ」と素で言ってるのが超格好良かったな(笑)。揶揄してると思われるに違いないから名前は出さないけどさ。

ネット碁。

こっちはやっぱり「挨拶なし」が、個人的には格好悪いと思うなあ…。対局前の挨拶は、まあしない人がいれば即投了して退出しちゃえばいい。何らかの事情で挨拶ができないだけかもしれないけど、でもそうでないケースの方が多いと思うから。

タチの悪いのは終局後。もう対局が終わってるからとくにどうすることもできないしな。

でも最初に挨拶をして、それで終局後、とくに自分が負けた碁で挨拶しないってのは「超格好悪い」と思うんだけどどうなんでしょうね。ひどい碁を打った人に挨拶なし退室が多いのも格好悪さに輪をかけてる感じ。

ま、そうだからと言って。

対局後に会話室みたいなところで「○○さん、挨拶しましょうよっ!」なんて言ってるのも個人的にはダサく感じます。ついでに「だからネット碁というところは」と妙な一般化で云々して「日本人の心意気はどうなったんだ」とかわけわかんない結論に結びつける人^^。冗談みたいだけど結構いらっしゃいますよねえ。

まあネット碁会所の待合室ってのは、よく言われるように「中二病」と「じじい(ぼくはこっち)」の天下らしいから、そんなところの話を云々してもしょうがないんだろうけど。

それにしても全く。日本人の心意気はどうなったんだ(大笑)。

2007年04月09日

攻めの名局?>李昌鎬-梁宰豪の電子ランド杯

日本棋院のネット対局場で見つけた電子ランド杯の32強戦。対局は李昌鎬と、(読めない)梁宰豪。

(日本棋院二階で)初段になった頃、とにかく韓国の碁ってのが大嫌いだったんですよね^^。「とにかくやる」というスタイルしか理解できなかった。

ところが左の『李昌鎬の中盤戦略』を読んで、それが凄く納得できる本だったんですよね。かつシンクロニシティなのか、当時周囲でしばしば「この手を李昌鎬が見つけて…」という話をよく耳にした。反省しましたよ、私^^。韓国碁を「イケイケだけ」と感じてしまったのは、私に力量が大いに不足していたから。もちろんそれでも「そこまでやんのかお~っ?!」って碁は多く見かけるけど、李昌鎬の「やってやる」の形に理由が見えるようになってきた(当社比)。

以来、他の棋譜に追われておらず(なんやそれ)、そんなタイミングで李昌鎬を見かけると取り敢ず並べて見る。それで並べた今回の棋譜。

む~、これ。「攻めの名局」ではありませんか。いや、相手の方が弱いのかもしれないんだけど、それにしても序盤右下の折衝から李昌鎬が全部主導権を握っているうちに碁を終えた感じがある。私の言う攻めなど、やっぱり「攻めるフリ」に過ぎなかったのだなぁと改めて感じた次第。

ちょっとこれ、聖健さんか令文さんに聞いてみたいと思ってます。棋譜も上がっていますから、ぜひ並べてみて、他の方の感想なんかも聞きたいな^^。

尚、私は置碁でよくこういう展開になります^^。レベルは全然違うんだけど、私がこの棋譜の白なら、少なくとも3回投了しています^^。

ずっと欲しかった本が来た!>利かし、利き筋

私がここ2年ほどずっと欲しかった本。「利き」に関する本(らしいもの)が手元に届きました。「らしい」と書いているのはまだ序章しか読んでいないから。

前々からね。「利かしの善し悪し」や「利き筋の多寡による打ち方の変化」に関する本が欲しくて溜まらなかった。何人かの先生には「利き筋から見る碁の打ち方」なんて本をぜひ出して欲しいなんてお願いもしていたんですよね。

ある先生は「う~ん、あまり面白そうじゃない」^^。ある先生は「研究会ではよくやってるんですけどねえ…」。でもついに大御所から出たのが左上に掲載している『「利かし、利き筋」集中講義』。まさか小林覚先生が書いてくださるとは思ってなかったな。

で、棋院で探していたんだけどちょっと見つからなかったから、アマゾンで購入しました。

ファースト・インプレッション。

帯、嫌いです。「アタリは最後まで利かすな!」。

この帯を見た瞬間は相当にがっかりしました。この「アタリは利かすな」ってのは級位者の教室でも頻繁に言われること(まあそれでも打っちゃうわけだけど(笑))。この「アタリは利かすな」レベルの本が欲しくて小林覚の「利かし」に関する本を買ったわけでは絶対にない!

これがもっと名の売れていない棋士の本であれば、もしかするとこの帯を見ただけで買わない決断をするかもしれないくらいに嫌いです。

ただ、帯ってのは往々にして著者にも相談せず、かつ、ただ単に刺激的な言葉を選んで付けられるもの。小林覚先生の本であれば、帯だけで読むのをやめることはやめましょう^^。

序章。

最初に出てくるのは利かしの定義。これはかなり好感が持てます。


  1. 先手を取れる

  2. 得できる

  3. 相手からの反発の手がない


まあ言ってみれば当たり前の定義。しかし本書を通じてこの指標に戻って解説しようと試みているらしいのは、解りやすさの観点から考えて良いですね。

そしてテーマ図1~4で、低級者の悩みそうな「利かしと味消し」の解説を行っています。これまた想定読者からすれば「当たり前」に見えますが、最初に定義を明らかにするという意図で頷けるものです。

但し、おまけのようにくっついているテーマ図5。これはシチョウ当たりに関する話なんだけど、これは「利かし」のテーマから離れてしまっているように思えます。再度個々で「読むのをやめようか」という気持ちを持ってしまう立ち読み読者もいるんじゃないかな。このテーマ図5の解説を読んでも、この「シチョウ」が、本書のテーマにどう絡んでくるのかはあまりよく見えません。

そして序章の最後。よくあるように本書の構成を示しています。それによれば


  • 第一章のテーマ「利かしの判別」

  • 第二章のテーマ「利かしのタイミング」

  • 第三章のテーマ「様子見の利かし」

  • 第四章のテーマ「プロの実戦に学ぶ利かし」


とのこと。

ふむ。本書は「利かし」の本であって「利き筋」の本ではなさそうな感じで、やや残念な印象はあります。「利かし」だけを扱うならば、既に趙治勲の『キカシの哲学』という好著がある。あるいは李昌鎬の自選解説本の多くも、多くが「利かし」をテーマに語っている。

ただもちろん。扱うテーマが「おざなりにして良いテーマ」なわけではなく、むしろ初段とその上(日本棋院二階比)を分けるメルクマールであるとも言える。

そういう点を、タイミング良く、分かりやすく整理しているのであれば面白い本だと言えそうです。

序までを読んだ総評。

最近の棋書は、いくつか棋譜解説を載せてそれにテキトーなタイトルを付ける本が目立つように思っています。しかし少なくとも本書はそのような安直な作りではなく、きちんとテーマ解説を試みる本であるようです。その点で「利かし」に関する知識のない方には現時点でお勧めできる。

各章の内容については、また機会があればレビューしてみたいと思います。

どこをヨムべきか ~ 『至高の決断』

本書は買わない予定だった。

まず、昨今の棋書を巡る風潮。テキトーに棋譜を選んでそこにちょこっと解説を入れ、それを「テーマ毎に集めた風にする」傾向があるように思っていたから。

そのノリで作れば『至高の決断』という本は誰にでも作れることになる。テキトーな棋譜を持ってきて「次に山下棋聖はここに打ったんですよ~、すごいですね~」と書いて、それを100枚も集めれば書籍分の分量くらいになる。

だけど本書、手に取ってみるとぜんぜんそんな本じゃない。監修者の小松英樹九段が棋譜を選び、それぞれのポイントでの「次の一手」を山下棋聖、依田九段、井山七段に読み筋を含めて解説してもらうという内容。そしてさらに小松九段の解説が付く。

# 結構有名な譜が集まってるけど、3人とも知らないフリをしてるのかな…。
# 問題図を見ただけで私にもわかる譜があるんだから、3人とも知らないとは
# 思えない。

今日 Amazon から到着したので、まだ第一問の武宮九段の碁について流し読みした程度。その第一問を読んだ限りでは「どこを読むべきか」という面で、非常に役立つ本という印象を受けた。

たとえば、第一問は5級(日本棋院二階比)以上の人なら誰でも知ってる「急所」が放置されたテーマ図が出てくる。そして皆、その急所にどう対応すべきかというところから読み始める。

ここでまず、その「急所」がわからない人は、なぜそこが急所と言われるのか、一般的にこういう急所でどういう手が打たれているのかを他の本で勉強することもできる。少し敏感な人ならこの段階で「急所を逃すことの悪さ」を学び、厚い碁が打てるようになる。

次に急所を愚直に守ってヤレないというときに、回答者たちは「石の働き」を求めて読み始める。ここで「急所」を理解している人は、「どうなれば働いていると言えるのか」という知識を得ることができる。さらに「働き」を求めるときに、相手から飛んでくる可能性のある着手について「手筋」の勉強にもなる。

これはなかなか面白い。さらに問題に使用した譜については、ほとんど総譜がついているみたい。Kombilo を使わずとも自分で総譜が並べられますね^^。本書の問題を理解しながら総譜を並べれば、さらに棋譜並べの面白さが増すこと間違いない。

まあ回答者の人選について山下・依田・井山ならむしろ山下・依田・高尾だろうとか、張栩はどうしたんだと言いたい気持ちもある^^。あるいは思い切って青葉かおりを入れてみろとか^^。

私、青葉さんについては、時期を追うごとに大成長していったように感じたNHK杯の聞き手でむちゃくちゃ評価しているんです。ただ、まだ一般棋戦で名前を聞く活躍をしているとは言い難いみたい。ならばそんな彼女なりの「プロの決断」は、ある意味で興味深く勉強になるはず(まじでイヤミじゃないんです…)。

本書、面白いなあ。類似企画で数冊はいけそう^^。ある意味研究会を紙上に起こした感じなんですかね。「弱い棋士」による類書も面白いかもしれませんね。「プロでさえハマル最低の決断」とか^^。いや、これもイヤミじゃなく、本気で面白いと思っているんですよ…^^。

2007年04月10日

先生に、強引に、検討をお願いすること…

む~。

面白い棋譜を見ることってむちゃ面白いじゃないですか。最近だと先日書いた李昌鎬の棋譜

昨日の教室では「先生、あれ、並べました?」と尋ねる私。「いえ、まだですが」と先生。「今日、棋譜持ってるからちょっと見てみてくださいよ~。攻めの名局なのか、ちょっと白が弱かったのか、興味があるんですけど、個人的にはすごく面白かったんですよ~」。

。。。

個人的には「楽しみを共有」したつもり。私なんかのレベルでは、あの棋譜をみて「お~、おもしれ~」って言わない人、いなさそうだし…。

でも、あれだよね。ヘタすると先生を私物化してる^^。ま、先生も一応「面白い」と言ってくれたけどさ。面倒なときは断ってくださいね^^>先生。

で、先生の評価。あの譜に関して「ちょっと白がうまくヤラレ過ぎじゃないか」ってことと「李昌鎬さんにも李世石さんの影響みたいなのがあったりするんですかね~」。

棋譜をちらと見ただけで頭の中に盤面を作ってそゆこと言えるわけですね~。そういう一流の人たちと碁の話ができるのってほんと至福です。

と、とくに名前を書かない理由はないな。どうもありがとうございました~>高梨聖健八段。

2007年04月11日

木曜らくらく基礎コース

a leaflet tells new igo school by shirae haruhiko 8p(retired)
【 木曜らくらく基礎コース】
click to view larger size
日本棋院にこんなチラシが置いてありました。

(15級から10級までという対象が形骸化している^^)ハッピー・マンデーのちょっと上の位置づけなのかな。「もうすぐひとケタ級で伸び悩んでいる人」が主な対象のようです。時間からして会社勤めの人なんかは無理そうですけどね(13時~15時半)。

白江先生は一応引退されているはずですが、今でもしばしば棋院でお見かけしますね(^^)。大会のヘルプなんかも積極的に為されているようで。「引退挨拶」にも「引退」と言っても手合がなくなるだけで、普及活動は続けると書かれています。

著書もたくさんあって、個人的には『誰も言わなかった碁の本―どんどん強くなる22の急所』が結構印象に残ってるな。今ちょっと手元にないんだけど、「20目も離れた碁を最後まで作るのは初段としておかしい」なんてようなことも書いてありました。以来目算をより一所懸命やるようになりました(^^)。

あ、そういえばあれだ。教室に通えば隙を見て(?)著書にサインを頂いたりもできそうです^^。

謝ります>道知の碁

昨日の火曜教室は「道知の碁」。

前の記事に書いたように、私の調べた限りではこれ道策の碁だったんですよね。何やってんだ、日本棋院、というようなことを書きました。

ところがこれ、実は道知の碁「としても」記録されていました。

形骸化していた当時の御城碁。道知と相手は、道策と熊谷本碩の碁(白一目勝ち)を改変して持碁として披露したとのこと。その辺から道知の「俺、本気になっちゃうよ?」発言が出てきたりしたのでしょうねえ。

個人的には道知を扱うなら普通に道知の碁を扱ってくれという希望はあります。でも「これは道知じゃない」と言っていたのは間違いで、深謝致しますm(..)m>日本棋院。

しかしそれにしても>御城碁。

扱ったのは道策と熊谷本碩が何度も同じ布石を研究した碁。それを他人の御城碁として披露したりということがあったんですねえ。ミーハー的知識しか持たない私は、御城碁と言えば「秀策は御城碁で無敗だった!」というような話しか知りませんでした。「命がけっぽい御城碁で無敗なんてスゴイなあ」なんて思ってたんですが。

ま、いつの時代も国家的プロジェクトには裏があるようですね^^。

尚来週扱う棋譜は安井知得と本因坊元丈の碁。なかなかいわれのある二人のようです(^^)。

計算し続ける九子局

F先生システム昨日の火曜教室。打ち碁は最近ハッピー・マンデーから打つってきたN嬢(なんかNさんだと混乱するのでN嬢^^)。

彼女、先週対局をパスしていたので、もしかして「あまり知らない人と打ちたくない」ということなのかと思って、こちらから誘って対局しました。でも実は先週は「1週目だから様子見」ということで、別に「打たない」ということではなかったみたい^^。余計な気を回してむしろ粘い奴になってしまったな>私。どもすんませんでした>N嬢。

で、この碁を打つ前にはいろんな思いがありました。

まず、昨日日本棋院のネット対局場で流れていた李世石の碁。韓国の名人戦の碁だったようなんですが、そこで思ったこと。「李世石は形とか形勢じゃなくて目数だけを見て碁を打ってんじゃないか」ってこと。

もちろんそれは大げさな言い方なんだけど、どうも「形に相場を求めない」点では徹底しているように感じたんですよ。「そうか、碁は地の大きさで勝敗が決まるんだから、目数だけを追う打ち方も面白いかもなあ」と考えたり。

で、もうひとつは「勝ちたい九子局」と「負かされるなら喜んで負ける九子局」^^。

私、未熟者なんで九子って「普通の形」じゃあなかなか勝てないんですよね。だから「勝負」したい九子局は二間ガカリとか「孔令文の手」で打ち始めます。小ゲイマにカカリを打つのは「あなたがちゃんと打てば喜んで負けます」の合図。

「真剣に勝ちに行くのと、わりと勝ちに行くの、どっちが良いですか?」とN嬢に問えば「わりとが良いです」の返事。なので本局は小ゲイマで打ったわけです。

尚、ケイマにかかってコスミ付けられて立って、相手のヒラキに放置はF先生が好んだ打ち方。個人的に「Fシステム」と呼んでいます^^。

あと、もうひとつ考えていたのは「アジがないわけがない」オキひとつでも「読んでから打とう」ということ。九子とかだと「どう打つ」というよりも、「そこにスペースがあるから置いておく」というニュアンスがあるじゃないですか(当社比)。それを「どうとでもなるオキであっても、変化を全部(当社比!)読んでから打とう」と考えて打ったのでした。

結局。

この碁は最後の最後にN嬢のヨセでの手抜きを咎めて、なんとかまくって白の5目勝ち。「読んで打つ」を自らに課すと「こんな塩梅」が打てないのでとても疲れました^^。その分もちろん楽しくはあったんだけど、ただすごく勝ちにくかった。当たり前だけどどの手も読めば読むほど白不利の変化が見えてしまうのだものなあ。

普段はほとんどをノータイムで着手する私。「う~ん」なんて考え込んでいる私のスタイルはしかし。むしろ彼女を脅えさせてしまい、それが勝着だったのかもしれませんね(笑)。

2007年04月12日

滑稽なファン心理

全く、ファンってのはテケトーで勝手なもの。

「古碁にあまり興味はない」と言いつつ、大好きな依田先生が知得に私淑しているという話を読んで、さっそく『泰然知得』を入手してしまった^^。

この「古典名局選集」は、ミーハーらしく『秀麗秀策』を持っている^^。ただ、古碁のなんたるかも全く意識せず、本当にミーハー心で買ってみたもの。数局並べただけで放置されてる。

私の場合、現代の先生方の碁を並べ、そしてチャンスを捉えて実際にその先生に碁の内容を質問することに楽しみを感じたりする超ミーハー(苦笑)。秀策並べたってなかなか Sai に会えないから直接聞くことができないんだよなあ^^。

そんなこともあって(そうなのか?)古碁をあまり並べてこなかったけど、火曜教室の「歴代本因坊」シリーズの影響もあって、最近ちょっと古碁を並べてる。昔、ハッピー・マンデー教室で頂いた『囲碁百名局』なんかもようやく役立ってる?

そんな流れで「大好き」と言っている依田先生が知得に私淑することを今更知ったという次第。

左上にあげた『泰然知得』の著者はもちろん依田紀基九段。まだ全く譜を並べてないんだけど、解説文に「依田テイスト」があって、読んでいるだけでも結構楽しいですよ。

僕の十代二十代の頃の勉強法は、もっぱら古碁を並べることでした。偉大な先人たちは数多くいますが、その中で最も興味を引かれ何度も並べ返したのが、知得だったのです。
『泰然知得』はしがき

依田先生の十代二十代と言えばもう十分強い頃。そんな頃に「古碁」を、かつ「知得」を多く並べたと言うのなら、私も並べてみたい^^。

中国の常昊くん(現中国ナンバーワン棋士(引用者注:執筆は2003年))が僕にポツリと呟いてきたことがありました。(中略)「李昌鎬(韓国ナンバーワン)にどうしても勝てない」(中略)。僕は『知得全集』全四巻をプレゼントしました。その後彼は、一生懸命に並べてたみたいですよ。

むむ。そうか。依田先生から常昊さんにも「つながり」が持てるわけだな^^。ますますミーハー心を満たしてくれる(笑)。

「ダメの妙手」と呼ばれて有名な元丈との碁については

その高名な一手については解説の中で触れますが、僕にはこの一局は「ダメの妙手」というより「元丈としては非常に不出来な碁」という印象の方が強いですね」
とばっさり^^。

こういう依田トークに触れているだけで「知得はきっと面白いに違いない」なんて思いこんでいるミーハーが、私です(笑)。そのうちに安井家の系譜とか語り出してもなま暖かく見守ってやってください^^。

収録期負数は18局。コンプリートを目指すのに、まずは適当な局数ですね(^^)。

ゼミナール形式の囲碁教室。

たいてい、大学には「ゼミ」と呼ばれる授業形態がありますね。Wikipedia から引用すれば

教室で少人数で対話や一緒にテキストを読んだ上で議論・報告したり、場合によっては合宿・旅行を行って親睦を図ったりするなど、コミュニケートしながら教員、そして学生同士から何かを学び取る時間である。

学生時代、このゼミが大好きだった私。教授にお願いしていろんなゼミに参加させて頂きました。

私。この「ゼミ」形式の囲碁教室があればむちゃくちゃ幸せだろうと思うんですよね。

テーマは簡単なのは棋譜でしょうね。棋譜を徹底的に研究してきてそれについて議論する。背景知識として採譜当時の囲碁に関する背景的知識なんかも得られそう。

定石も当然研究対象になるよな。当該の定石を用いて有利・不利と分かれた局面があれば、とても分かりやすい授業になりそうだし。

今、ほとんどの(あらゆる?)教室は、授業と生徒同士の対局の二本立てってところが多いみたい。私の通う教室もそうです。でもその「生徒同士の対局」ってのは、ほとんど無駄な時間としか思えないことが多い。指導碁ならまだしも、個人的には私レベルの互先の碁から学びうることなんてほとんどありません。

どうしても生徒同士の対局を行うのなら、大盤で二人に対局させて、あとはその碁を見ながら疑問点なんかをメモしておいて、局後に徹底検討を行ったりする方がよっぽど有益に思える。

以前、火曜教室にN原さんという方が通っていた頃。毎週二人で決めた棋譜を覚えて行ったんですよね。それを授業前に二人で並べてみる。その時間は有意義だったなあ。並べながら二人で感想なんかを言い合うのもすごく楽しかった。N原さんが忙しくなっちゃってやめちゃったんだけど。あれをそのまま授業でやっても相当に楽しいんだよなあ。

当然、普段打つ機会がなくて、教室という場でしか打てないって人もいる。そういう人にはそういう場があってもいいと思う。

でも今。ほとんど全ての教室で「授業と実戦と宿題の答え合わせ」という画一的な形式を採用しているのは疑問だなあ。

もちろん、私と私の友人だけでそういう「研究」もできるけど、ただレベルが低くなるしなれ合いになっちゃう。どこかにそういう形式で運営している教室などないものでしょうかね。

2007年04月13日

経済はまあ、ときとして愚か者によって動く。

outlook of japanese igo book
【 囲碁の古本ならアカシヤ書店
最近なんだか古碁がブームだと思ったら、アカシヤ書店他から左の本が届いた。…。届いたってか、注文したから届いたわけなんだけど。

経済とは、ときにして、否、往々にしてこのように愚か者によって動く(苦笑)。

それにしても俺、算砂とか並べるのかなあ。大いに疑問だぞ。まあ Wikipedia の算砂に関する記事なんかを見れば抵抗できないか(笑)。まあミーハーとはそういうものだわな。

話は変わって明日は富士通杯。何が狙いってわけじゃないんだけど(笑)、依田先生の『泰然知得―古典名局選集』や、多くの先生が登場している『至高の決断―依田、山下、井山の頭脳』などと、それからなぜか筆ペンを持って日本棋院に行ってこようかと考えています^^。

2007年04月15日

宇宙流ダンス

cosmic takemiya dances cosmic dance.
【 週刊碁4月23日号 】
※ クリックで拡大表示します
第二十回世界囲碁選手権・富士通杯の大盤解説に行ってきました。解説は王銘エン九段。王銘エン先生らしい解説で、大いに楽しめました。

左は明後日発売(日本棋院では土曜日から売っている)週刊碁。武宮先生の掲載されている武宮先生のダンスシーンを見て「こりゃあ絶対だな」と先生のサインを頂いてしまいました^^。富士通杯はこういうミーハー心も満足させてくれる^^。

お話しさせて頂いた先生(時間順):
・重野由紀二段
・孔令文六段
・小林覚九段
・武宮正樹九段
・張栩九段

一番長くお話しさせて頂いたのは小林覚九段。「強くなりましたか」と問われて「あうあう」としか応えられなかった^^。

結城聡九段、お話はしなかったのですが、足早に市ヶ谷駅地下に消えていく姿は印象的でした…。

意外に感じたのは大盤開設後の抽選会。抽選会をきちんと見たのは初めてだったのですが、あれ、結構感動するんですね^^。「月曜日も見に行くぜ!」の思いを強くしたり。

尚、抽選会は基本的に対局する棋士が抽選を行い、各シード選手枠のところを埋めていきます。依田先生の抽選番では係の方が「依田先生はお帰りになりました」。依田先生の「帰り」は、既に結構「ネタ」化しているので場内も少し沸きましたね。

でも実は、依田先生。対局後に一時帰宅されただけで、また棋院にいらしてたんですよね~。一階ロビーでお見かけしました。原幸子四段に「もうちょっとはやくくれば間に合ったのにね」なんて言われてました^^。

欧米系らしい囲碁ファンも観戦に来ていましたが、ロビーでは「おお、依田紀基がいるぞ!」風。勝手な思い込みで「どうだっ。日本には依田紀基がいるんだぜ」と、なぜか誇らしい気分になったのでした^^。

棋書の表紙買い?

Yoda, such young.富士通杯大盤解説会が行われた日本棋院。書籍売り場で見つけたのは『21世紀の旗手―依田紀基、タイトル獲得への歩み』(左の写真はいつものようにクリックすれば拡大します)。

これ、買いそうになりましたよ~。依田さん、格好良すぎませんか^^。いえ、普段の依田先生が格好悪いとかそんなこと言ってません。大好きな棋士で、外見も格好良いと思っていますとも!

棋書、気になったらいつもは中をぱらぱら見てみるんですよね。でもこの本は、ずーっと表紙を眺めて悩んでいた(笑)。

ちなみに今、Amazon で調べてみると新刊はなく、ユーズドが 3,800 円で売られていました。むむ。これは買いなのかもしれません^^。

2007年04月16日

富士通杯上位者予想。

何も言うことはない。うん。

20回記念の富士通杯はスゴイことになった!

2007年04月19日

わき起こる拍手。

月曜日は富士通杯を見に行きました。

別に「デマチ」をしてたわけじゃないんだけど、日本棋院の出口で見た帰宅途中の張栩九段。

「張先生っ。ありがとうございました。ぜひ勝って帰ってきてください」。へろへろに疲れた張栩九段を見て、話しかけることも躊躇うのが「フツー」のはずだけど、どうしても「ありがとう」が言いたくて話しかけてしまった^^。

そのとき。その場に十数人の人がいたんだけど、いつの間にか自然と拍手がわき起こったんですよね。「張栩先生ありがとう」な気持ちの拍手。

なんか。

こうやってブログに書くと「ダサイ」かもしれないんだけど。私。「良い場面に遭遇したなあ」と、つい涙ぐみそうになってしまったのでした^^。

2007年04月21日

理由があるなら応援させて頂きましょう。

「依田九段、本因坊戦への抱負は?」。

問われた依田九段。「高尾君には申し訳ないけれど、取らなくちゃならない理由があるので取ります」@BS 囲碁将棋ジャーナル。

どちらも好きな棋士だけに、ちょっと困ったことになるんじゃないかと思っていた次の本因坊戦。ふむ。理由があるなら応援させて頂こうじゃないですか、依田九段(^^)。

一気に富士通杯との二冠とまいりますか。

「石の形」と「石の意味」

例えば。九子置かせてもらっているときの話。相手の小ゲイマガカリにコスミツケで受けて、相手が立つのを待って一間ジマリ。

九子局定石と言っても良い形だけど、これ、隅の地に甘いですね。九子で負けるうちはだんだんと一間ジマリを小ゲイマジマリに変化させたりする。こちらの主張は「この方が地にカライんじゃないですか?」。

すると相手の上手が言うわけですよ。「小ゲイマジマリなら立った石へのプレッシャーが違うのでラクだ」。私はこの辺りの「意味」を理解するのにそうとう時間がかかりました^^。

「一間に打つものだ」と「形」を覚えて、それから相当してから一間にシマル「意味」がわかった。まあこれは、ジジイになってから碁を始め、石の言葉を「翻訳」しないと理解できない以上、しょうがないこと。

「なら形からじゃなくて『意味』から理解するようにすれば」と言われても、それは私のような年齢で碁を始めた以上、「形」から入るよりもはるかに難しいことだと感じる。「形なんて後で勝手に付いてくる」と、傲慢かましていると、意味に辿り着く遥か以前に、そもそも碁にならず碁を諦めざるを得なくなる。

以上、私の常日頃思うこと。

そんな中でね。「教室」に通っていると、たまに中学生とか小学生と碁を打つ機会があるわけですよ。今も頭が良いことはほぼ疑いのない中二としばしば碁を打つ機会がある。

彼の碁がね、すごく良いんですよ(^^)。残念ながらまだ私に九子で勝てないんだけど、打つたびに彼の石が「意味」を表現しつつあるんですよね。部活や学業などにもすごく忙しいから、碁の勉強をさほどやってるとは思えない。

だけど、私が百冊の棋書と、百個の棋譜から学んだことを、彼は多分「盤上の石」から感じてきているんだろうなあと感じます(^^)。

「幼い頃に碁を始めなかった以上、カタチから入らざるを得ない」というのは多くの同年齢初心者を見ての結論で、その結論を曲げるつもりはない。また、私はどうせ「はまりこんだ」に違いないから、むしろ幼い頃に碁を始めなくて良かったというのも自分なりの結論で、それも覆すつもりはない。

でも。

彼の「百のカタチを知るよりも、そこにある石の意味に着目するのだ」という碁は、やっぱり羨ましいですね(^^)。

半年経て。彼がまだ囲碁を続けていると、「彼に九子置かせて俺が白だったことがある」というと、みんなが信じてくれなくなるくらいになるんじゃないかと期待しています(^^)。

2007年04月22日

流行定石@日本棋院ネット対局場

「最初に習う定石」は「ツケノビ定石である」とよく言われます。そういえば先週のヤッシー&陽光講座でもそんなことを言っていたかな。

それには同意できないんだよな~。最初に覚えるのって、星に小ゲイマガカリ&小ゲイマウケ、そしてスベリに三々ウケ、そしてかかった側の二間開きってやつじゃないですか? 少なくとも私の周辺ではそれを最初に覚えた人が多い。あるいはそのシーケンスは当たり前すぎて「定石」と認めて貰ってないのかもしれないけれど^^。

ところで最近。日本棋院のネット対局場で、人の対局(10級前後)を見ていて気付いたこと。なんかツケノビを途中省略するのが流行ってますね^^。かかった側がカケツギなんかで備えても、かかられた側が放置したりしてる。なんか目論見があるのかと思ってみていると、後でデギられて結構困ってる^^。

む~。

打った人はたぶん「定石」と思って打っているらしいんですよね。でも備えずにデギリを打たれて困った人、その後の対局でも延々と備えずに打って、そして延々とデギリを打たれてる^^。そういう方にここ数日だけで3名出会いました。

確かにツケノビって、言われてるほど簡単な定石じゃないですよね。選択シーンも悩むし、変化も多い。でも「相手の備えには備える」ってのはすごく根本のところ。機械的に覚える善し悪しってのはもちろんあるんだろうけれど、「定石のはずなのに一方的に悪くなる」と思えばちょっと調べてみた方が良いですよね^^。

尚、プロの先生との対局のとき。知らない定石を打ってみて潰れるのは結構損です(^^)。なぜなら局後の検討がその定石に終始してしまうから。知らない定石形になりそうだったらちょっと緩んで見て、潰れない程度に打っておけば「やや損でしたね」くらいで他のところも検討してもらえるから^^。

まあ思い切って潰れてみた方が印象に残るという説にも捨てがたい魅力はあるんですけどね(^^)。

丈和の譜

今、火曜日の教室で歴代本因坊の碁を並べていることは何度か書きました。次の火曜日は丈和。ってか、丈和がまだ葛野松之助だった頃。

む~。

いつもはね。棋譜を貰うとすぐに覚えて、一週間かけて周辺知識を身につけて行くんですよね。ただ今回の葛野松之助と長坂猪之助って人の碁は覚えにくかった~。前半を並べただけでしばらく放り出してしまった^^。

どうもあれですね。

古碁って、最初のうち、すごく「バランス」感覚を感じることがある。「まあそこまでせずともだいたいこのようになるんだからここはバランスで」みたいな。多分丈和の時代に「バランスを超えたもの」が徐々に研究され始めたのかなあ。

ま、時代は繰り返してそこからまた「バランス」に回帰して新布石に至り、そこからまた「相場」に繋がってそして数年前の韓国語の激しさに繋がっていったのかな?

私の場合「イケルノカ?」というところを調べたいというモチベーションがあまりない(面倒くさがり^^)。だから「こんな相場」ないし「こんな結論」という感じで打たれる碁が好きなんですよ。

ちなみに本局。棋譜でーたべーすには丈和と長坂猪之助、二十一番碁第十二局ということで収録されているようです。

2007年04月23日

講座や教室の面白さ。

日本棋院の教室で碁を覚え、そして教室に通い続け、さらにテレビの囲碁講座やNHK杯を見続けているわけですが。

「理解のきっかけ」というのは本当に面白い。たとえば自分が「碁が打てるようになった」と思ったのは、ハンス・ピーチ六段に「生きている石の近くは小さいですから大場に打ちましょう」と言われたとき。

これ、誰もが言う当たり前過ぎることなんだけど、言われた瞬間に大いに感じるモノがあり、そして「当社比」でいっきに八目強くなっちゃった。これは何度も書いたけど。

でも、この言葉で初心者全員が一気に強くなるのかというとそういうわけでもない。「ちょうどとりさんがその言葉に対する受け入れ態勢ができていたってことなんでしょうねえ」と孔令文六段。

火曜日の教室なんかでも矢代先生の隅のツケバネを見て「何か」(うまく言葉にできない^^)を感じたり、巻幡先生の「ウケさせてから三々」や「二間(バサミ)以上は両ガカリを考えてみれば?」の言葉で打ち碁の幅が広がったり。

昨日のNHK杯でしたっけ。「白はツケヒキ」というレドモンド九段の解説がありました。一時ツケヒキしか打たなかったくせに最近なぜかツケヒキを避けていた私。今日はさっそくひさしぶりのツケヒキを打って「お~」とか納得してみたり(笑)。

「知るべきことは知ってしまった」レベルの人にはもうこういうサプライズはきっとないんでしょうね^^。私もいつかそういうレベルに行ってみたい。ただ私たちのレベルだとそういうサプライズがまだまだ山ほどある。

そんな理由もあって、シタテの前では多弁であろうと心懸けたり、あるいは初心者教室での先生の言葉なんかも聞き漏らすまいと注意しているのでした。いつか「あのひと言で五子くらいは強くなりましたよ」と言われてみたいじゃありませんか(笑)。

きっと来週のヤッシー&陽光教室の、初心者打ち碁解説も勉強になるに違いありません… と、自分の棋譜が使われるから宣伝したりなんかして(大笑)。

# 実は昨日だったかと思っていて、何らかの事情でナシになったのかとびびっていた(苦笑)

よーだ応援モードを盛り上げる。

Yoda, such young.
【 click to enlarge 】
クドイんだけど、高尾先生と依田先生、どちらも大好きな棋士。

棋譜を並べてはじめて泣いてしまったのは高尾先生の棋譜^^。そして依田先生の棋譜は、いずれの譜であっても「依田先生だっ」という満足感のようなものを感じます。

そんな二人が対戦する本因坊戦。良い棋譜が残ることに間違いはないから、とにかく二人に感謝の気持ちを持ちつつ、そして黙って「鑑賞」していようと思ってました。ところが土曜日の囲碁将棋ジャーナルですよ。依田先生の「勝たなくちゃいけない理由があるから勝つ」発言ですよ。

むぅ。そこまで態度を鮮明にされるのなら、こちらも応援してみたい。むろん高尾先生には高尾先生の心構えなんかがあるんだろうけれど、目の前で(っつってもテレビだけど^^)「理由があるんだ」と宣言されては応援したくなる私も人の子^^。

そんなわけで「よーだ応援モード盛り上げ企画」ですよ。一度きりの企画かもしれないけど(笑)。第一発目は先日日本棋院で購入した絶版書籍『21世紀の旗手 ~依田紀基、タイトル獲得への歩み』。

平成九年に書かれた本書。そのはしがきで依田先生はこう書いています。

今本書を手に取りページをめくると、各局とも鮮烈に記憶が蘇ってきます。棋士にとって棋譜とは己の分身でもあるわけで、後悔、無念も含めて愛着は尽きません。一つはっきりしていることは、私はまだ相当なヘボだということです。それはまだまだ強くなれるということでもあり、その可能性を信じて己を鍛えていこうと思っています。
幸いなことに私は碁が大好きです。碁に無上の喜びを感じています。私の打碁を通じて読者の皆さんと少しでもその喜びを共感、共有でき得れば、棋士としての幸せこれに尽きるものはありません。

どっすか。格好良くないっすか^^。

いや、まあさ。棋士の人が碁について語ればそりゃ格好良いのは当たり前。そりゃわかってるつもり。でもやっぱりこう、ほら、手元にある本からこう語りかけられたら「いえ~すっ」とか言いたくなるじゃないですか(笑)。

と、よーだ応援モード盛り上げ第一弾。私はこれでだーいぶと応援モードが盛り上がりました(笑)。

2007年04月24日

序盤の論点潰し

碁の家庭教師に来て頂いたり、教室に通ってすごく良いことは「論点潰し」ができること。「普通打ちませんね」という形を、その変化を含めて徹底的に質問できるのはとても勉強になります。

で、今、ちらと読み返しているのが左の『銘エン流 石の動き「広い方から押し込む」』。

本書、NHK講座(王銘エン先生の囲碁講座の頃(2001年)はまだ碁を知りませんでした^^)をまとめて、リライトしたもの。購入したのはずいぶん前なのですが、当時の私にはまだ読みこなせなかったようでずーっとしまい込まれていました。

まだ最初の方をつらつら眺めているだけなのですが、これ結構序盤における「論点潰し」みたいなニュアンスがありますね。

「序盤ってのは自由だ」と、往々にして言われるんだけど、やっぱり「打つべきところを打ってのちの自由」。「打つべきところ」を探すのに本書は結構役に立ちそうです。

まあベースにあるのはメイエン先生流の「押し込む」発想。でも「とにかく広い方から」というひとつ覚えじゃなく、「ほ~、そんなところにそんな手があるのか」とか、「なるほど、ここは相場で変化すればこんな形になるのか」ってのも理解できそう。

と、書きつつ、昔本書を中途で放棄した理由を思い出しました。

最初の数問ね。「広い方から」というとき、簡明に「路数を数えましょう」という感じなんですよ。それが数問後には「幅の広さだけでなく強弱に関わる広さもあります」なんて話になる。どういうところに手があって、どういう形なら手厚いのかなんて知らなかった当時。「あんだよ。結局『ちゃんとしたところに打ちましょう』ってことでワケワカメじゃん」なんて思って読むのを止めたのでした(笑)。

うん。誰にもそういう時代、ありますね^^。あまりこばぴを叱るのをやめよう、、、と、思い立っても想定の範囲を超える馬鹿をやってくれちゃうのでやめられないんだよな…。

2007年04月26日

日本棋院となかまたち。

underground passage sign @ ichigaya, tokyo
【 市ヶ谷駅の地下通路 】
click to enlarge
日本棋院は市ヶ谷にあります。

市ヶ谷はJR、営団地下鉄有楽町線、都営地下鉄新宿線の走る駅。これだけ電車が走っていれば、どこにでかけていても「む~、帰りは棋院に寄るか」という発想になりやすい(そうか?)。

地下鉄を利用する場合は2番出口が最寄り口。但し。予め地図で場所を調べておかないとたどり着けないはず。駅には写真のように表示があるけれど、表に出てしまえば案内は一切なし。そしてもちろん近辺を歩く人に尋ねても「日本棋院って何?」なはず(笑)。

あ、そうそう。私の小さな目標。

日本棋院にタクシーで向かわなくちゃいけないとき。私はいつも「市ヶ谷方面」とかそんな風に伝えて行き先を指示します。それを堂々と(笑)「日本棋院まで!」と言いたいなあ^^。一度だけ運転手に「あ、日本棋院ですか?」と言われたことがあるけど、それはたまたま彼が碁打ちだっただけの話。

ところで「なかまたち」の話。

明光商会
ってのは、昨日 igoboisp さんもネット対局場でおっしゃってたけど「MSシュレッダー」の会社。確か『ヒカルの碁』にも絵が出てきてたかな?

山脇美術専門学校ってのは知らないや。知らないけれど美術専門学校のウェブがこれではいかんと思う^^。

前から名前だけすごく気になっていたのは「東京顕微鏡院」。きっと顕微鏡を研究するところだと思いこんでいて「いつか見学に行くぞ!」と思ってた。思いつつウェブも探さずにいて今日初めて見てみた。

財団法人 東京顕微鏡院は、健康診断,人間ドックの実施,食品添加物の調査,健康づくりのためのセミナーの開催など、健康と環境のためのあらゆる事業をサポートしています。

が~ん。「顕微鏡の研究施設」じゃなかったんですね^^。

閑話休題顕微鏡と言えば幼い頃、結構高性能な顕微鏡を買って貰いました。医者になった親戚が我が家にやってきた時、「白血球とかみてみたい?」と問われたので「うん」と応えると、カミソリで指を切られてしまいました^^。自前なのかよっ^^。

2007年04月28日

「ボナンザ」の再放送

ぜひ見ようと思っていた「運命の一手・渡辺竜王vs人工知能・ボナンザ」。

前に放送されたときはうっかり見るのを忘れてたんですが、今回「囲碁・将棋ジャーナル」の時間に再放送してくれていて(十段戦最終局の解説が聞けるとすごく楽しみにはしていたけれど^^)、しっかりと録画しつつ見ることができました。

良い番組でしたね。

将棋に興味があるわけでなく、また将棋が指せるわけでもないんだけど、そういう人間にも十分楽しめる番組だった。まあ「ボードゲーム」と、コンピュータの双方に興味を持っているわけだから当たり前かもしれないけれど。

「どんな風に面白かったか」を書こうかと思ったら、渡辺竜王ご自身のブログに書いてあるじゃないですか^^。渡辺竜王ご自身の記事をご参照ください。

ってか、渡辺竜王ブログ、面白いですね。囲碁界のブログは囲碁の本筋と関係のない日記系ブログばかりの印象で、今はネット対局場で知り合った先生のブログしか見ていません。プロ棋士によるブログ勝負なら囲碁は惨敗(苦笑)。

もしかするとボナンザって、手の善し悪しのわかるプロが見るなら、「検討譜」としての対象になるくらいの譜を残していたりするのかもしれませんね。囲碁はまだまだアマチュアの級位者ランクだからそんなことはあり得ないわけだけれども。

2007年04月29日

冷静になるなよ>自分!

今、日本棋院では「目指せ!対局三冠王」というイベントをやっています。

昨日から5月6日までのイベントで、対局数・勝ち星数・勝率上位を表彰しようと言うイベント。

これ、イベントは良いですよね。そういえばパンダネットも「月例大会」やってたよね(あまり打たない私は参加したことがありませんが)。

私は「日本棋院応援倶楽部」の幹事として(笑)、これは参加せねばと思って一応参加申し込みしました(実は覚えがないんだけど、たぶん酔っぱらって申し込んだんだと思う^^)。そして昨日1局打って勝ち。「うん、今日も打とうかな」と統計情報を見ると…

が~ん。

昨日の15時に始まったのにもう既に 50 局くらい打ってる人がいる^^。約24時間で50局って…。私の狙いは「対局数」ジャンルだったので、ここで一気に冷静になってしまった(笑)。

「あ~、そういえば賞品はなんだったかな」とページを見た私。各部門のトップが『囲碁年鑑』(定価3,000円)で2~8位が1,000円相当の日本棋院書籍。

う~。ちゃさい…。

「やべ~、これじゃあ対局数分野でも上位は狙えないじゃん」と冷静になりかけたところ、再度気持ちを盛り上げようと思って確認した行為がさらに自分を盛り下げることになってしまった^^。

だいたい囲碁年鑑って、あれ、並べるために買うんですよね? 囲碁系の本や雑誌は手に取るまで落ち着かない私だけど、囲碁年鑑だけは人に見せて貰って「ああ、これは買わなくていいや」と思った本。棋譜並べするなら年鑑はいらないし…。

いや、そんな冷静に成りすぎるな>自分。「ちょっと頑張ろう」と(久しぶりに)思った自分の気持ちを大事にするんだ!

# でも賞品が…(爆)。
# 但し、勝率部門。これ、10局以上対戦した人の現時点でのトップが
# 54%。これは意外に狙い目か?

NHK講座の碁 ~ 感想&こぼれ話

NHK講座の碁本日のNHK講座、七子白番の私の碁でした^^。

本局。

諸事情で私は採譜現場に遅れて行ったんですよね。「あ、どもども」と入っていっていざ打ち始めると隣に矢代先生。「げ、ずっと見られるのかな」と思ったら、なんと碁罫紙を持っていらっしゃる。

「えっ。先生が棋譜を採るんですか!」と尋ねると矢代先生。「大丈夫ですよ。私、棋譜採れますから」。

ち、ちげーよ、矢代先生。そういうことを不安に感じているんじゃねーっつーの。そんな大層なことしてもらって良いのか悩んじゃうっつってんだよ^^。

ちょっとだけ碁の話をすると、上辺掲載した図の打ち方は当時私が試していた打ち方。武宮陽光先生が講座で何度もおっしゃってたけど、白が上辺星と備えたときに下辺に先着されるのがどうも不満だった。それに備えたときに打ち込みがむしろ厳しく、というか効果的になる意味があるし。

実戦のように狭く挟んでくれるとむしろ調子でさばくことのできる意味があるように思いました。でも講座でも言っていたように上辺星あたりに広く構えられるとそれはそれで白苦しい。両方を三々フリカワリで打つようならむしろ打たない方が良いくらいなもので、最近は図の打ち方をあまりしません。

尚、いろいろありましたが結果は白8目だったかな。相手の子とは一時「五子が適当」ということになったけれど、今は再度九子からやり直させているところ(採譜当時は七子でした)。授業に使われた七子局は、私よりもむしろ相手の子の「入魂の一作」。確かにヌルイところはたくさんあったんだけど、致命傷を負わずに最後までしっかり戦い抜いた碁だったと思ってます。

対局前に思ったことは「勝つなら勝て。こちらは基本通りに打つからしっかり潰してみろ」。その目的は達成できたように思ったんだけど、後で自分で笑ってしまったのは終局後。8目まで詰められた私、しばらくプルプルと震えが止まらなかった(苦笑)。

「この碁についての感想は?」とライターの方に尋ねられて絞り出したひと言は「黒の子がこんなにうまく打つとは思っていませんでした」^^。なんだかんだ言って、それなりに悔しがっていたようですね(笑)。

陽光先生。「感心しました」とおっしゃってました。ありがとう>陽光先生。収録前に何度かすれ違う機会があったんですよね。「俺、貶されたら碁やめちゃうかもしれない」と伝えておいたのが奏効したのかどうか(苦笑)。

記念になりました。

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