個人的にどちらも応援しにくかった棋聖戦が終わりました。並べたのは今のところ第三局と最終局。
この最終局。ずっと山下棋聖が優勢だったかと思ったんですが如何だったでしょう?
終局後の王銘エン九段の解説では図の切り違ったあたりからちょっと良くなったのかという話もありましたね。山下棋聖は「中央が厚くなって打ちやすくなった」と。
- 黒39で右辺を伸びたのに、まだ白からソイ返す(?)ような手が残っていたこと
- 黒61のシチョウ当たりから連打して、外を固めつつ隅のアジを見たのに、白手番で堂々と隅を取られてしまったこと
- せめて互角でなければならなかった中央のせめぎ合いも、ずっと白からアジを見られていたこと
というようなことが印象に残りました。他にも「手」に関して言うと、先の「ソイ返し」みたいな手など、印象に残るものが多かったです。
尚、山下棋聖は天元戦でも旧小林流に対して「面白い仕掛け」がありました。ぜひとも『山下敬吾の小林流研究ノート』など出して欲しいものです(^^)。小林流は未だに人気のある布石で、よく打たれていますしね。対局直後のインタビューでは「成算があってやったわけではありません」なんて言ってましたが、たぶん三味線ですよね。
それにしてもヘボが言うのは失礼なのですが、山下棋聖強くなった印象があります。棋聖が大場に回れば急場っぽい場所での読みに絶大な自信があるように見えるし、あるいは打ち込んでいけばどうやってもその打ち込んだ石のアジを消しきれないように見える。
囲碁を始めた頃にちょうど棋聖位を奪取して頭角を現わし始めた山下棋聖。さらなる進化を期待します。
