前の記事に書いた「呉清源」。記事を書いてから読んでみました。紹介しなけりゃ良かったと後悔しました。歴史的な背景を攻めるつもりは全くないけど、歴史的な限界を感じてしまうエッセイでつまらなかったと思います。
冒頭の
この二人は、いづれが嫌であつても対局せねばならぬ運命を持つてゐる。米国とソ連のやうな身の上だ。でいや~な感じを受けて、
七月の中旬に日華事変がはじまつたばかりで中国軍は連戦連敗、蒋介石は奥へ奥へと逃げ込んで行く、哀れな折柄であつた。この祖国の苦難に際して、呉清源はどんな感想を抱いてゐるか、私はそれを知りたいと思つたのである。と、二十二歳で病床の呉清源に相対した著者の嫌らしさで凄くうんざりしてしまった。もちろん「嫌らしさ」の概念も歴史的に変化しているんでしょうけどね。
まあそこまではエッセイの「前フリ」。でも本論の方も「璽光尊」に触れるのが主題であるかのような感じ。締めの言葉が「呉清源よ、君は何処へ行く」であるに至っては「読んで損した!」の思いが強烈です。
エッセイを読むなら Wikipedia の呉清源を読む方が面白いかな。
まあ実は。不勉強ながら佐藤垢石という人を知らないんですよね。報知新聞社の記者をしていた方だそうですが、ちょっとまた後で読んでみます。
